運転手の意識消失
山形の高速バス運転手が運転中に意識消失事故を起こしました。インフルエンザに罹患していた上に風邪薬を飲んでの運転だったとのことですが、乗客の機転で大事に至らずに良かったと思います。今日は沖縄でパトカー運転の警官も運転中の意識消失事故を起こしたそうです。これも風邪が関連していたとか。
ただ、私たちが心配する意識消失の原因は、他に大きく2つあります。一つは東海道新幹線運転手で有名になったSAS(睡眠時無呼吸症候群)です。最近体重が増えた人やいつも眠くて頭がすっきりしない人だけでなく、大きないびきをかく人、朝の頭痛や喉の痛みがある人、寝相が悪い人、悪夢を見る人、頑固な肩こりがある人、インポテンツになってきた人、夜中にトイレの回数が増えた人などは是非検査を受けてみてください。夜中には全く別の世界が存在しているかもしれません。
もう一つはメタボリックシンドロームにも共通する動脈硬化疾患の突然の発作です。良く知られているように、肥満・高血圧・脂質異常・糖代謝異常の4つが揃っていると、「死の四重奏」と云われ、心筋梗塞の発症確率は30倍以上にもなります。何の前触れもなく、運転中に突然心筋梗塞や脳梗塞を起こすわけですから、その怖さは飲酒運転など比ではありません。該当する人は、その怖さをもっと厳しく自覚してもらいたいものです。特にバスやタクシー、電車や長距離トラックの運転手さんたち。
アメリカではバス運転手の意識消失事故が昔から茶飯事です。みんな大きな体をしています。今、日本もどんどんアメリカ並になっています。昔、ある先生が、「タクシーに乗ろうとして、運転手さんがもし太っていたら、自分はこの男に命を預ける勇気があるかどうかを自問してから乗れ」と講演会で語っていました。
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