運動欲
先日、ある運動生理学の専門家から、「食欲・性欲・睡眠欲などと違って、人間にはもともと『運動欲』というものが存在しない」という事を聞いて、大変ショックを受けました。
「人間は動物である。動物は動くから動物で、動かなくなったら死ぬとき。だから、動くのは当たり前である。」というのが私の持論だったからです。
「動かなくてすむなら動かずにじっと寝ていたい」という考え方の方が本来の姿ですが、残念ながら人間の体は使わなければすぐに退化するようにできています。1週間も入院すると家に帰るときにはフラフラになります。このジレンマの中で、動かないわけにはいかないからやむを得ず動く、となると、かなりのモチベーションを持って意識的に動かない限り運動を始めることも継続させることも至難のわざです。「健康のために運動する」なんて甘いことでは到底続けられません。初めは嫌々でも、とにかく運動することで満たせるようになる他の欲求を探します。友達ができる、若いインストラクターに会える、よく眠れる、娘が褒めてくれる、富士山に登る夢がある、根性のある自分に惚れる・・・自分だけの密かな楽しみを持ちましょう。
保健師さんに本末転倒!と一蹴されそうですが、運動後に仲間と飲むビールが旨いから毎回欠かさず続けている、って、私的には全然オッケーです!
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