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マイベスト(自分の歩幅)

私が講演の最後に必ず使うスライドがあります。

  ザ・ベスト(=完璧)

  マイ・ベスト(=自分の歩幅)

数年前、縁あって心理カウンセラーの衛藤信之先生(日本メンタルヘルス協会)の講演を聞かせていただき、とても感動しました。その時の講演の中に出てきた言葉です。著書の「心時代の夜明け 本当の幸せを求めて」http://www.mental.co.jp/book.htm  (PHP研究)の中にも出てきますが、とても好きな言葉のひとつになりました。もともとは完璧主義の親に育てられて挫折しがちな子供たちへの応援メッセージ「人は弱い存在で、自分なりに強くなろうと努力するからすばらしいんだ」「この世にThe best(完璧)はないんだ。あるのはMy best(自分の歩幅)。」という意図です。

健康病といってもいいほどの健康ブームの中で、真面目な国民性の日本人はすぐに完璧(The best)を求めます。完璧な結果でないと「自分はダメだ」「やっても無駄だ」と思いがちになります。でも、別に試験を受けているわけではありません。100点満点をもらったところで大した意味はありません。むしろ、自分なりに精一杯頑張った成果に素直に喜び、60点だったとしてもとても楽しい人生だったなら、100点満点を維持するために疲れ切った人生を送ってきた人より、はるかに有意義だったと云えるでしょう。そういうメッセージを込めて、頑張りすぎずに自分の歩幅(My best)で進む人生にしてほしいと思って、講演の最後をこれで締めくくることにしています。

興味のある方は衛藤先生のコラム「えとうのひとりごと」http://www.mental.co.jp/etou.htmも是非読んでみてください。どれも好きな文章ですが、特に「さよなら、お義父さん・・・(2007.8.18)」をお薦めします。あなたも私と同じくらい泣きますよ、きっと。

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