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効かないクスリ

頑固な頭痛に悩まされたある女性が脳外科病院を受診しました。CT検査などを受けて特に異常がなかったとのことで、頭痛薬を処方されて帰りました。でも、その後も頭痛が続いて全く改善しません。どこか良い病院を知らないか?という相談を受けました。最近、こういう考え方の流れが多いように思います。

彼女の悩みは、●このまま今のクスリを続けていて問題ないのか?●自分が今どういう状態なのかわからないので不安、という点です。

こんな場合、私は「処方を受けたその脳外科病院をもう一度受診して、『効きません』『どういう病気が考えられるのでしょうか』と云ってください。」と勧めます。

基本的に医者の最初の説明が不十分なのかもしれません。一般に医者はまず一番重篤で危険な病気になってないかを調べます。それに問題なく他に典型的な診断名が付くのでなければ、とりあえず広く効果のありそうなクスリを出します。「様子をみる」というやつです。それだけで半数以上の人は良くなるからです。それでも改善しない人のみ、次のステップに進むことになります。「効かない」ということも医者としては想定の範囲内であるはずです。

もし一回目のクスリで良くなったとしたら、それはもともと大したことがなくて勝手に治ったか、たまたま運良く当たったのか、その程度の意味しかありません。おそらく2回目の受診以降、病名を絞り込みながら次の方策を検討すると思います。質問さえすれば、医者は自分が考えているストラテジー(治療戦略)を話してくれます。面倒でも、2回目までは同じ病院を受診してみることをお勧めします。医者の力は、きっと2回目以降の診療でわかります。

それでも変わらなくて不安だとか、その時の医者の態度が気に入らない、という時こそは、さっさと他の病院に鞍替えしてください。長居も情けも無用です。

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