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ウンチが見える人、バラが見える人

「きれいなバラの花が咲いたよ!」

妻はたくさんのバラを丹念に育てています。そんな彼女の弾んだ声が庭から聞こえてきました。その声につられて庭に出てみました。

「なんじゃこらっ!」

私は、うちのワンたちがした大きなウンチが庭の足元にたくさん転がっているのに気づいて悲鳴を上げました。

××という顔をする妻を後目に、私は急いでウンチを拾い始めます。「どうしてこの汚いものを片づけないのだろうか。花どころじゃないだろう。なんでオレがこんなことしなきゃならないんだ?」と不平不満を並べてウンチ処理をしてたら、もう花を眺める気分ではなくなりました。

こんな心境から卒業して、もう何年になるでしょう。

ある時ふと気づきました。彼女には、きれいなバラの花しか見えていないのです。私には、汚いウンチしか見えていないのです。面倒だから処理しないのではなく、彼女はそこにウンチがあってもなくてもバラの価値に変わりがないのです。私はウンチがあるだけでバラの価値がなくなってしまうのです。そう考えたら、物事はとても単純だとわかりました。見えていない人に何を要求しても意味がありません。ウンチは、見えていて気になる人が処理すれば良いことです。ウンチがすっかりなくなったら、私の目にも庭に咲いたきれいなバラの花がしっかり見えてきます。そうすれば、二人とも気分良く同じ「きれい」を共感できます。自分が気分良くなるために、自分が気になるものを処理してしまえば良いだけのことだと悟りました。

うちの妻はいつも前向きです。良いものばかりを見る目を持っています。ついつい悪い面ばかり見つけていく私には到底真似できない、うらやましい性格です。私は掃除が好きです。整理してきれいになるのが好きです。妻はクリエイターとして、きれいなものを作りだすのが好きです。ただ、それだけの違いです。

現実にあるものは一つです。でも、みんなが自分と同じように見えているとは限りません。むしろそんなことほとんどないでしょう。たとえ見えていても同じ様に感じるとは限りません。「信じられん!」と周りの人たちの行動にイライラしている人たちがいたら、そんな目で、自分の価値観を再確認してみてはいかがでしょうか?

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