旅の心得
「観光旅行に来て、ダイエットのことなんか考えたらイカンですよ!ご当地の名物はきちんと食べるのが礼儀です!もしせっかくの名物を我慢するくらいなら観光旅行しない方がいい!」
数年前、心臓病患者の会のメンバーさんたちと一緒に広島・四国旅行に行ったときに乗った観光バスのガイドさんの言葉です。まだ二十歳代独身のお嬢さんでしたが、彼女の剣道部仕込みの張りのある声と天性の明るさに満ちた言葉は一瞬にして全員を虜にしました。たしかに、ご当地の名物が精進料理のことはほとんどありませんから、せっかく○○が有名な土地に来たのに、ダイエット中だからという理由で制限したのでは旅の楽しみは半減です。どうせ言い訳しながら食べるのでしょうが、どこか罪の意識を感じながらの食事はすっきりしませんね。
4月から始まる予定の特定健診・特定保健指導で、食事に関する保健指導のポイントは、「2日単位で考える」ということです。つまり、ちょっと食べ過ぎたかなと思ったら翌日は質素にすることによってチャラにできる、という理論です。美味しいものを食べるときにはいらないことを一切考えないで、その味をしっかり堪能しましょう。その代わり、旅行から帰ってきたら、数日は禅僧の一汁一菜の体で現実の世界にリセットさせればいいのです。くれぐれも、リセットする前に次のグルメ旅へと旅立つような計画の立て方は避けましょうね。
このガイドさんのタメになる心得シリーズ「酒蔵や観光地で説明を受けるときの心得」:話を熱心に聞くだけではダメ。黙って聴いていないで必ず途中で合いの手を入れます。「は~」「へ~」「ほ~」、そして数回に1度は「なるほど、なるほど!」と頷く・・・これで気分を害する人はいません。調子が出てきて日頃聞けないとっておきの話も聞けるかもしれないし、上手くいったら帰りにお土産ももらえるかもしれません!
たしかに、自分の講演を聞くおばさんの姿を見てもその通りだと納得し、早速、メモしておきました。
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