« ん~そうだよねぇ。 | トップページ | サルコペニア »

過ぎたるは及ばざるより悪し

「カルシウム摂取は健康な閉経後女性の心血管疾患の発症率を上げる」という論文がアメリカから発表されたそうです(M.J.Bolland, et al. BMJ 2008;336)。骨粗鬆症を予防し、高齢女性の善玉(HDL)コレステロールの上昇も期待でき、メンタル的な安定化にも大事な役割を果たすカルシウムを、サプリメントとして摂っている女性は少なくないと推測しますし、カルシウム不足の現代社会ではカルシウムは摂れるだけ摂るに越したことはないと考える方も多いはずです。私の手元に届いた医療情報誌によりますと、55歳以上の女性を対象にした研究で、毎日カルシウムサプリを飲んでいる人は飲んでない人より心筋梗塞の発症数が有意に多くなり、脳卒中や突然死の発生数がやや多かったというのです。骨粗鬆症の予防をしようとしてたら心筋梗塞になった、などという笑えない危険性のデータではありますが、その原因はわかっていません。もし、服用している高齢女性の方がいましたら、やめなくてもよいので、用法用量をお守りの上、ちょっと注目しておいてください。

なお、サプリメントを使う場合には次の点も注意してください。

●「○○が入っている」「△△配合」と書かれていても、問題はその量です。必要十分量含まれていないとサプリとしての意味がありません(特に破格に安いときには含有量の確認を)。

●何でも多く摂れば摂るほど良いというわけではありません。多すぎると体外に出て無駄になるものや多すぎると体内蓄積して身体に悪影響を及ぼすものもあります。何の目的に使うサプリかを確認しながら適量を守って飲んでください。

●一般的にサプリには主成分だけが入ってはいません。効率よく吸収されて効果が出るように一緒に配合された物質の内容と量も確認してください。全く別の目的のサプリをいくつも重ねているうちに、隠し味として配合されていた物質だけが異常に多くなる(カロリーが多くなりすぎるなど)危険性もあります。

|
|

« ん~そうだよねぇ。 | トップページ | サルコペニア »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ん~そうだよねぇ。 | トップページ | サルコペニア »