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「肌色」は何色?

先日、あるアフリカ系カナダ人の方が話していたラジオの内容にじっと耳を傾けてしまいました。日本人の奥さんとの間に生まれた娘さんの肌の色は茶褐色で、そのために学校でいじめられました・・・「その色を『肌色』にしないと遊んでやらない」と。

ここには2つの大きな問題を抱えています。日本人は東アジア系民族でない人をみるとすぐに「外人」「外国人」と云います。最近は外国出身の人の中に日本国籍を取得する人が増えてきましたが、それでも高見山大五郎や三都主アレサンドロを初めて見て、誰も「日本人かもしれない」とは思わないでしょう。日本はほぼ同一民族の(アイヌ民族などの問題はありますが)国でしたので、そういう異文化の混入に慣れていないのもやむを得ません。今ブレイク中の黒人演歌歌手ジェロはたしかに日本語が上手すぎるけれど、やっぱり彼の姿形は「外人」。

そしてもうひとつの問題は、「肌色」って何色?ということです。最近のクレヨンや色鉛筆の名前には「はだいろ」というのがないはずです。「肌色」は差別用語だと云うことで使わなくなったそうです。肌の色には黄色も白も褐色も黒もいろいろあるのに、どうして黄色人種の肌の色を「肌色」と云うのか、というクレームからだそうです。たしかにその話を聞きながら「なるほどその通りだなあ」と感心しました。ただ、その一方で、その色のことを無理やりに別の呼び方にすることにも大きな違和感を感じます。「日本の固有民族の肌の色のことを『肌色』と呼んでいます」では、なぜいけないのでしょうか?このことを「肌色」と呼ぶということと、肌の色がいろいろあってもみんな一緒だということを教育することとを別の問題として考えられないのでしょうか?そんなに余裕のない社会になってしまったのかなあ?

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