新人さん
先日、ある歴史の古いゴルフ場に行きました。私たちの組に、4ヶ月前からキャディ研修を始めた女性が先輩キャディさんと一緒につきました。そう若くない女性の方で、キャディマナーの徹底からグリーンの読み方までかなりの量と内容に及びますので大変です。「カップ1個分スライスだと思います!」すると横から「・・・たぶんそんなに曲がりません。ちょっとだけフックです。」と先輩キャディさんのアドバイス。スライスとフックじゃ全く逆です。まだまだ前途多難のようです。「パー3のショートコースです。ピン位置が奥10ヤードですからピンまで140ヤードみてください!」「・・・たぶん風が強いフォローですから125ヤードで良いと思います。」先輩キャディーさんは凄いです。そのアドバイスで番手を一つ下げたらベタピンになりまして私は嬉しいバーディを取れました。
持って生まれたセンスは確かにありますが、結局は経験です。多くの経験をきちんと覚えているかどうか、そしてそれをうまく応用できるかどうかがセンスだと思います。キャディを始めた経緯は聞きませんでしたが、ゴルフ研修生の若いお嬢さんとは違うでしょう。がんばれ、そう若くない新人さん!
遠い昔、研修医になって初めて患者さんに点滴をしたときを思い出しました。汗だくになりながら、「すみません、すみません」と謝って眺めた、傷だらけの患者さんの腕。「がんばれ研修医くん!みんな通る道だから気にしなくていいよ。」と慰めながら自分の腕を差し出してコツを伝授してくれた大学病院の入院患者さんたち。ある患者さんがふぅっとため息をついて呟きました。「また、新人さんたちがたくさんやってくるね。私たちも忙しくなるよ。」・・・そんな春が今年もやってきました。
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