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女性らしさ

女性に対して「スタイルが良い!」というのは、「足が長い」「腹が引っ込んでいる」「胸の形がいい」とかではなく、「細くて皮下脂肪がほとんどない」ことを表すようになってしまった気がします。世の女性が理想と思っている体型を男性は細すぎると思っている、というデータがあります。女性達が「脂肪」を敵だと考えるようになったのはいつの頃からなのでしょうか。戦前の日本では「マルポチャ・下ぶくれ顔が理想」と考えられてたので、やはり欧米の美意識の浸透なのでしょうか。

女性ホルモンは男性ホルモンとは比較にならないほどにとても繊細に女性のからだの微調節をしています。そして女性のからだが大きく変化する時期、脂肪細胞の変化が女性らしさを作り上げていきます。これを女性ホルモンがコントロールしているわけです。女性のトップアスリート、例えばマラソン選手や水泳選手などの多くは競技を続けている間ずっと生理不順などに悩まされていることをご存じでしょうか。これもまた削り落とされた脂肪細胞の影響が大きいと聞いています。最近の若いお嬢さんは、痩せすぎか太りすぎかの両極端の人が多く、いずれも女性ホルモンにとっては厄介な仕事をさせられます。

トレンディドラマの女優さんやトップモデルのお嬢さん方で、第一線をずっと維持できている人は職業人としての鍛え方をしていますから、サプリと野菜とお菓子だけ食って痩せている、隠れ肥満で骨密度低下のお嬢さん方とは質が違います。見た目だけに囚われすぎるのはお年頃の乙女心としてよく理解できますが、このままでは、女性ホルモンが対応できずに破綻をきたす、まさしく危機的状況になってきています。とても心配です。

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