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捨てられる人(続編)

特定健診(メタボ健診)が始まって2ヶ月になります。新しい流れに沿って否応ない振り分け作業が行われ、現場でも少しずつ慣れてきているところです。結果の説明をしていると、今こそしっかり生活指導を受けるといいと思われるのに残念ながら基準の穴から見事に転げ落ちて「捨てられる人」(2008.4.20 http://satoritorinita.cocolog-nifty.com/satoritorinita/2008/04/post_4eb9.html )が、他にもいることが分かってきました。

たとえば血糖です。空腹時血糖(≧100mg/dl)またはHbA1c(≧5.2%)で評価しますが、「両方とも測定した時には空腹時血糖で評価する」という決め事があります。ところが、空腹時血糖が正常の人の中に見事な食後高血糖(境界型糖尿病)パターンを示す人がいることはザラです。先日、腹囲が100cm以上あってかつHbA1c=5.8%なのに、空腹時血糖=98mg/dlのために「情報提供レベル」と判定された人がいたのには愕然としました。

また、肥満、高血圧、高中性脂肪血症、高血糖の全てがそろったある男性(喫煙習慣もあり、もちろん腹囲85cm以上)の説明をしました。残念ながら彼は35歳でしたので、全くもってメタボ健診の対象(40歳から)外なのです。この人の方が、70歳のメタボの人よりはるかに重要なのでしょうが、あと5年しっかり熟成されるまで待て!となっています。

予算の存在する決め事ですので、その基準に文句を云いませんが、せめて保健支援をする側は杓子定規な決め事に固執しないでいただきたい。こういう「重症だけど国は面倒見てあげないから自分で何とかしなさい」と云われている人にこそ、保健師さんはしっかりとこの重要性を伝えてあげてほしいと思います。

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