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前向きに生きる

職場のスタッフルームにずっと置かれている小さな青色の文庫本。いつも弁当を食べながらぼーっと眺めていました。「前向きに生きる」という題名と「弱気になってはだめです」という帯の文字が目に入ってきます。昨日、何となくそれを手に取ってみました。

「前向きに生きる」早崎和也著(1999年5月発行・熊日新書)。

あ!わたしの恩師(http://satoritorinita.cocolog-nifty.com/satoritorinita/2008/02/post_46ca.html 2008.2.18)の本だ!冒頭にある※「別れの言葉」は、葬儀の日に流された肉声テープを起こしたものでした。彼の告別式に参列した人以外には想像ができないかもしれません。病気の宣告を受けた数日後に、頭がしっかりしているうちにと自ら録音テープに吹き込んだ、自分の将来の葬儀参列者に宛てたメッセージです。その後は壮絶な腫瘍との闘いでしたが、その合間に日記のように綴られた「生きる」ことへの思いが切々と収められている本です。帯に書かれている通り、「自らの死に直面した時、著者は何を考え、どんな行動をとったのか。」・・・ロマンチストであり人生の美学を貫いた恩師らしく、本当に冷静に淡々と書かれています。

調べてみたら、残念ながらどこの書店も絶版扱いになっていました。もしご縁がありましたら読んでみてください。ところで、どうしてわたしはこの本に今再会したのでしょうか?誰がここに置いたのかも知りません。きっとここのスタッフの多くが著者のことを直接知らないはずです。わたしに再会させるためにここにあったのかもしれません。久しぶりに再読してみましょうか。

※「別れの言葉」(http://www.geocities.co.jp/HeartLand/2989/yourlife.html):あるドクターのHPにこんなページをみつけました。誤字脱字ばかりなのが残念です。かなり急いでいたのか、あるいは書き写しながら涙してしまったのか・・・。

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