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たまたまの出会い

わたしの勤務する病院の外来には、各診療科に各々日替わりの新患担当の先生がいます。初めて病院を受診するとその担当の先生が診てくれます。そのまま通院する場合はそのままその先生が主治医になるのが普通です。健診センターの人間ドックの場合は、結果の説明を聞くのに、異常や特殊な検査がなければ機械的に担当医師が割り振られます。する側もされる側も自分の意志とは無関係に、たまたまの組み合わせの出会いがそのまま人生を決することになるわけです。

自分の力に自信があるとか、自分の医療観に誇りを持っているとかそういうレベルの問題ではなく、そんな「自分」をたまたまやってきた受診者さんに無理強いしていいものなのか、もしかしたらわたしが担当しなくて隣りの部屋の同僚が担当したならもっと良い人生を送れたかもしれない、外来をしていたときからずっと気になっていたことです。同じ病気に対しては同じ治療ができるように、医者によって治療の質が変わらないようにするために、治療ガイドラインやクリニカルパスなるツールがあるわけですが、それでも医者の人となりによって患者さんの運命は少なからず変わってしまうと云えましょう。

私は、医師を紹介する場合、名医だとか専門だとかにあまりこだわりません。もちろん、肩書きが大好きな方には期待に沿ってあげますが、人生を任せるのなら人として本心で向かい合えるかどうかの方が大切だと思っています。もちろん実際には会ってみないとわかりませんが。

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