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法事会席料理

明日、父の七回忌の法要を実家の近くのお寺で開きます。先月半ばには親戚の伯母の三回忌がありました。この歳になると毎年のように親戚の法事があります。最近は読経をいただいたあとの会席料理を、家で作らずに仕出し屋さんに頼むことが多くなりました。一同が会する広い家も少なくなってきたので、直接食事処で宴席を設けることも少なくありません。うちの場合も、お寺とお墓に近いところにある食事処を予約しました。

このときの料理内容を決めるのがとても厄介です。法事会席料理といえばどこの店でも概ね決まっています。値段さえ決めればそのランクに応じた料理が出てきます。ところが、法事会席の基本はあくまでも「酒の肴」です。酒に合うような味付けや料理内容になっていますから、ランクを上げるとその分揚げ物や油モノが一品ずつ増えてきます。でも、今はほとんど酒を飲みません。半端に離れた親戚が集まるために使う交通手段はほとんどが自家用車で、酒を飲めるご主人が運転者ですので自ずと酒は飲むわけにいきません。さらにみんなどんどん歳を取ってきました。今回予約した店は昨年母の法事のときにも使った店ですが、昨年あまりに多すぎて料理が余ったので、今回は1つランクを下げたもので予約しました。何しろ腐れやすいこの季節、余り物を持って帰ることすらできません。

きょうび、年寄りと運転者ばかりしか列席しないことが標準になりつつある法事。仕出し屋さんやお食事処では「法事会席」の料理内容を根本から考え直して、より現実にあったアレンジをしていただきたい。

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