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40歳の健康

アラフォー(Around 40)ということばがあります。40歳前後の(独身)女性の生き様を示したことばだそうで、某TVドラマで定着しました。もともとはアラサー(Around 30)から派生したんだとか(今、この記事を書くために調べていて初めて知った!というのが真実です)。

ある公務員の40歳の方を対象にした講演を依頼されました。「40歳は初老!~厄払いの意義を考える」という題名にしましたが、健康を考える上で40歳というのは微妙な世代です。私にも経験がありますが、心は三十代のつもり、でも今ひとつ付いていけなくなってきた肉体とのギャップに気づきたくない年頃。身体と心の破綻が一気に動き出す世代です。男女を問わずアラフォー世代あたりから大きく二分極し始める気がします。社会の中心として輝き、人生で一番活力に満ちている人たちと、その一方で人生で一番疲れ切っている人たちです。

ところが現代の「40歳の健康」を考えていると(「30歳の健康」でも同じですが)、そんな年齢自体のもつ意味だけでなく、昭和43年生まれという「時代」のもつ意味も大きいことに気づきます。「いざなぎ景気」のただ中で生まれ、新・三種の神器といわれるクーラー・車・カラーテレビが当たり前に存在し、青春時代が「バブル絶頂期」で就職の頃に「バブル崩壊」をむかえた世代。われわれが「飽食」「運動不足」と云い捨てる状態が、子どもの頃からの普通の習慣である世代の始まりです。しかも社会環境はどんどん変化しています。今50~60歳の人が10年前に40歳だったときの生活と、今の40歳の生活を単純比較することはできないのです。

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