スピリチュアリティ
黒丸先生は、心療内科医を経て、現在は終末医療・緩和ケアの世界にいる方なので、現代医療の医師たちがおそらく一番苦手としているであろう、スピリチュアリティの問題にきちんと向かい合った話をしてくれました。退屈そうな溜息をつく隣りの席の医者を尻目に、「医者もどき」の私はとても楽しく聞くことができました。
スピリチュアリティ(霊性)、つまり「超自然的な存在に自分がつながっているという感覚」。自分の生きてきた意味、自分の存在の意義などという宗教観や哲学もこれに含まれるわけですが、こころとからだのつながりは心身症という形で何とか理解できているであろう医師たちも、ここに「必然」とか「宿命」とかいうことばが入ってくると途端に眉を顰めます(特に若い第一線の先生たち)。「わたしは生かされている」「生きていることに感謝することができました」という患者さんの心からのことばをさらっと聞き流す医師が今でも多いのは、ちょっと寂しい気がします。
人間は単なる細胞の集まりなのではなく、生きているということ自体がもの凄い神秘の存在であるという当たり前のことを、医療人だけではなく一般の方も忘れかけている気がしてなりません。○○先生は糖尿病の専門だ、心臓は△△病院、胃腸は■■クリニック、そんな臓器別主治医を巡っている患者さんと、臓器専門領域以外はわからない医師・・・人間を人間として見ていれば、スピリチュアリティのイメージにさほどの違和感はなくなるように思うのですが。そんな流れの中から、「ホリスティック医学」の考え方が大きな流れになろうとしてきることは、とても心強いです。http://www.holistic-medicine.or.jp/index.htm、http://holistic.1717.info/holis.html
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