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そりゃ受けないわ!

昨日、「特定健康診査受診券申請書」という紙が病院の人事課を通じて配布されました。まるで狂犬病予防接種の通知ハガキか悪徳業者の架空請求書の書面のような無機質な事務通知でした。どこにも発行元の名前や住所が書かれてないのも怪しい感じです。対象者は、わたしの被扶養者である、わたしの妻です。この申請書に署名して社会保険事務局に提出すると「特定健康診査受診券」が送られてきて、この受診券を持って指定された医療機関で健診を受けなさい、というものです。

わたしも健診業務に携わる医者ですので、この特定健診システム自体は理解しています。でも、ここで当然の疑問が湧きます。うちの妻は毎年、うちの健診センターで職員家族健診を受けています。特定健診よりはるかに内容の濃い人間ドックメニューを受けていますし、その後で結果説明や保健指導を受けています。それなのになんで改めて健診を受けなきゃいけないの?うちのセンターは社会保険事務局の指定医療機関にかててもらえてないので、わざわざ他の病院に行って約2000円の自己負担金もいるんだと云われても、納得はできんでしょう!

職場の担当者に聞きました。管理責任者である社会保険事務局が、そのデータを持たないからだそうです。じゃあ、うちで受けたデータをコピーして送ったらいいんじゃないんか?と思うところですが、紙で送られた膨大なデータをコンピュータに打ち込み直す手間を省くために、契約医療機関から特定健診として受けたデータファイルをそのまま一括して吸い上げるシステムだから、ダメだそうです。

そんな手前勝手な理由じゃ、特定健診なんて受けるわけないわ。わたしが妻のこの申請書を提出することはないでしょう!

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