キャッチボール
先日、「日本心臓リハビリテーション学会」(大阪)に出席しました。オープニングセレモニーとして、特別企画「わがプロ野球人生-ケガとの戦い-」と題して、元ミスタータイガース掛布雅之氏のフリートークがありました。
司会の某先生が、何とか医学の学会に合うように心リハの教訓にしたくて無理やり誘導しようとするのですが、掛布さんがお構いなしに話し込んでいくので最後まで噛みあわないトークになりました。でも、わたしは楽しく聴かせてもらいました。
プロのアスリートは出続けることが大事。「今日は出るのだろうか?」ファンがそんなことを心配しながら球場に来るような4番打者は要らないのじゃないか!という広島の鉄人、衣笠選手のことば。つい、わたしが応援しているサッカーチームのことを思ってしまいました。最後に彼が、心リハを頑張る患者さんに向けて2つのメッセージを発信しました。
●病気と良い付き合い方をしましょう。自分(掛布さん)のケガも同様ですが、「どうして自分だけが」と思ってもしょうがないこと。一生付き合うものだから、病気と一緒に生きる人生を楽しみましょう。
●主治医との心のキャッチボールをきちんとしましょう。キャッチボールは野球の基本です。投げる方は一番受け易い球を投げ、受ける方は投げる人の気持ちになって確実に心をキャッチする。その基本がなかなか出来ていない気がします。
良い話を聴かせてもらいました。患者さんの主治医への想いはつい片思いになりがちなものです。患者さんも主治医も同じ球をキャッチボールするためには、どっちの心もお留守になってはいけないのだということを再確認させられました。
| 固定リンク
コメント