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平均寿命の誤解

ごぞんじのように、日本は長寿国です。超々長寿国です。

日本男子の平均寿命は世界2位、女子は相変わらずの世界1位の長さです(2007.5.18平成18年簡易生命表:厚労省)。でも、これは「死ななくなった」だけで、元気かどうかは別問題です。つまり、ただ長生きしているだけではなく、寝たきりにならずに元気な人生を送ることが大事だということで、これを「健康寿命」といいます。平均寿命と健康寿命の間に差がないのが理想で、それこそが「ピンピンコロリ」です。日本の場合、現実にはまだ6~7年の開きがあります。

ところで、この「平均寿命(平均余命)」とか「健康寿命」とかいうものが公表されるときに、どうも世間に大きな誤解が生じているように思います。この数字を眺めている若者、あるいはわたしたちのような中年~壮年の人間にとって、この数字は決して自分たちのものではないことを忘れてはいないでしょうか。

日本の平均寿命(平均余命)や健康寿命が長いということばの意味は、「いままで長生きしてきた人が元気だ!」「今生きているお年寄りが元気だ!」「生まれたての子が死ななくなった」というだけのことです。直接自分たちのことを表しているものではありません。人生80年なのは激動の人生をこなしてきて今80歳になった人の人生です。現代社会の生き方をする人の人生はそう長くないように思います。平均寿命と健康寿命のギャップももしかすると今が一番短くて、これから徐々に長くなるのではないかと懸念しています。

さらに心配性のわたしがもっと懸念するのは、「元気なからだ」がイコール「生きがいのある人生(心)」とは限らないということです。は~。暗いため息話は早々にやめましょう。

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