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異空間への壁

昨日、健診の結果説明をわたしに受けたいと指名した変わり者がおりました。こんな場合、多くは前回わたしの毒舌に打ちひしがれた人です。今回もそんな51歳の女性でした。去年、先生に「バリバリの糖尿病ですよ」「帰りに心筋梗塞で倒れるかもしれませんよ」とボロクソに云われてショックでその日から生活を変えました、と誇らしげに報告してくれました。体重が7kg減ったことよりも、血糖異常がなくなり、クスリが必要だろうと思っていた高LDLコレステロール血症が見事に正常値になったことに驚きました。

「初めの10日間は地獄でした!」と語った彼女はきっと大丈夫だろうなと思いました。大きなリバウンドはしないでしょう。決して偏った生活療法を選択していませんし、今の生活に慣れてしまっているからです。着る服の選択肢が増え(LLからMへ)、若い頃に作ったスーツも着れるようになったと喜んでいました。

生活療法をする場合、そこに大きな(当事者にはそうみえる)異空間への壁があります。厚すぎると思って諦める人、闇雲にぶつかって跳ね返される人などの中で、そのツボをみつけてうまく壁を通り抜けることができると、向こう側には全く別の世界が存在しています。不思議なことに、一旦通り抜けてしまうとその壁がもの凄く薄かったことに気づきます。川にたとえてみると、私たちには小川にしか見えない川が当事者には大海に見えるようです。ちょっと飛び越せばすぐに向こう岸に渡れるのに、魔女の魔法がかかっている人にはなかなか渡れません。

さてこの受診者さんに対して、「それでも維持するのは大変なことです。油断したらすぐ戻りますよ。」と釘をさしてしまうわたし。・・・そんなイケ好かないことをいうのは、どの口かぁ?

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