葉酸の功罪
先日、ある女優さんが、自分の息子が口蓋裂だったことを話していました。
妊娠中にお母さんが葉酸不足になると、生まれてくる子どもに口蓋裂や口唇裂(兎唇)、あるいは中枢神経系の先天性異常の発生が増えるということは有名です。だから、欧米では生理が始まった娘には必ずグレープフルーツを飲ませるという話を聞きます。
ところが、一方で、以前は葉酸を取ると大腸がんを予防するといわれていたのに、逆に葉酸を取りすぎると大腸がんの再発が促される、という報告も出てきました。また、てんかんなどで使われる抗痙攣剤を常用すると血中の葉酸量が減るということも分かってきました。
こういうビタミン類は必要量を必ず外から摂取する必要があり、不足しがちなので葉物などからコンスタントに摂らなければなりません。サプリメントで摂るのも決して悪い方法ではないでしょう。ただ、ついつい多ければ多いほど良いだろうと考えがちです。先に書いたように「過ぎたるは及ばざるがごとし」になるということを忘れないようにしたいものです。
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