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小さく生んで大きく育てる

成人病胎児期発症説(バーガー説)をわたしは強く支持します。

若いお嬢さんが、スタイルを気にするあまり過剰なダイエットで皮下脂肪を削りまくっています。そんな若い妊娠適齢期の女性は、妊娠中でも「格好良さ」を求めて十分な栄養を摂らずダイエットに励む傾向があります。ファッション界を中心に、そんな格好いい妊婦さんをもてはやす社会風潮があり、しかも出産を楽にする目的もあって、「小さく生んで大きく育てる」ことがブームになりました。医療界もそれを否定しませんでした。お母さんは妊娠中も颯爽として格好良く、生まれた子どもは小さくてもしっかり栄養を与えるとすくすくと育って大きな体格に成長してくれるからです。

ところが、その生まれてきたかわいい赤ちゃん。小児メタボの可能性を経て、大人になってから糖尿病や高血圧、心臓病などにかかる率が高くなるというのです。何故か?十月十日、胎児として成長していた間中、お母さんのお腹の中がもの凄い飢饉状態だったからです。ひとつの細胞が増えて一人の人間になるためには想像を絶するエネルギーが必要です。でも、お母さんはちっとも栄養を与えてくれません。胎児期に飢餓を経験した細胞は、しっかりと記憶します。ですから生まれてきて食べ物を与えてもらうと必要以上に蓄えます。いつ飢餓状態になってもいいように、です。メタボリックシンドロームになるのが容易に想像できましょう。未熟児で生まれてきた子より普通に低体重で生まれてきた子の方がそうなり易いという事実は、その理屈を強く支持しています。

かといって、動かずに食べてばかりいるお母さんから生まれる「巨大児」もまた同じ様に危ないことを忘れてはいけません。「ほどの良さ」というのは妊婦になる前から習慣付けておかなければ一夜漬けでできるものではありません。

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