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でもしか先生

大分の教員汚職事件は瞬く間に全国ニュースになり、各都道府県は「調べてみたけど大したものはなかった」と対岸の火事を強調する形で幕引きを図っている感じです。

大分の「でもしか先生」を両親に持っていたわたしですが、大分市のヒラ教員でしかなかった「でもしか夫婦」は、こういう口利きに関与できるほどの実力者には上り詰められませんでした。http://satoritorinita.cocolog-nifty.com/satoritorinita/2008/05/post_c272.htmlhttp://satoritorinita.cocolog-nifty.com/satoritorinita/2008/06/post_549b.html

昔から、試験に合格するには口利きがあった方が有利だというのは「常識」でした。教職に限らず、地方公務員関係の試験では他のどの自治体でもそうだったと思います。でもそれは、試験の成績が低ければ論外で、同じ点数なら地元の実力者の知り合いの方が上に来るのもしょうがないかなというものでした。わたしの同級生たちも、そんな噂の中で議員さんや教職のお偉いさんの知り合いやツテがいないか汲々とし、「そんなのは大嫌いなんだけど、背に腹は替えられないから」と、渋々、おじの知り合いの議員さんにあいさつに行った友人も居ました。

ただ、事実は知りませんが、結果としておそらく口利きは用をなさなかったと思います。なぜなら、受験者のみんなが同じ様に口利きを頼むのが習慣であれば、それだけでは差がつかないからです。だからそのうち権力のゴリ押しだけでは有利にならず、だれかが金を出し、徐々に金券や金が絡むことになったのかもしれません。地方の小さなコミュニティではなかなか出来上がった習慣的悪行にメスを入れるのは難しく、糾弾することは自分の築いてきたキャリアを全て無にすることだから、当事者は大変だっただろうなと思います。今回のような発覚のしかたになってホッとした人は少なくないのではないでしょうか。そんなことに苦しむような立場になれなかったうちの親は幸せだったかもしれません。

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