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循環器診療ポケットマニュアル

先日、あるMRさんから「循環器診療ポケットマニュアル」をいただきました。今年の6月30日に最新版(第9版)が発行されたばかりのようです。初版は、わたしが医者になって数年後くらいに初めて発行されています。歴史の古いマニュアルです。

内容は、循環器診療にあたる医者がすぐに参考にできるように、循環器疾患に関連する診断基準やガイドラインや治療法やが1ページ1項目の簡便さで書かれているものです。さすがに1ページに詰め込みすぎて年寄りの目には辛い小さな活字の表もありますが、相変わらず実用的な内容になっていると思いました。

そんな最新版をパラパラっとめくってみて、現代医療がしっかりと全人的診療の方向に進んでいることを実感しました。以前は、まさしく循環器専門医が知るべき専門領域の内容ばかりが並んでいました。ところが、今回の改訂で目を引いたのは、動脈硬化疾患の予防という大きな概念が基本に流れていることでした。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの各疾患の最新のガイドラインが並んでいるだけでなく、「メタボリックシンドロームの診断」「動脈硬化症の予防概念」「慢性腎臓病(CKD)の診断と治療」そして「禁煙指導プログラム」といった、直接外来治療に絡まない分野まできちんとまとめられています。

正直なところ、初版の頃のマニュアルはわたしには存在価値のないものでした。循環器専門医である以上、ここに並んでいる程度の内容は常識でしたから。でも、今回の最新版は、わたしたちのような過去の専門医に有用なだけでなく、現在の循環器専門医こそが苦手としている分野をきれいに整理してくれていると感心しました。

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