家族の仕事
小学校のころ、「家族のしごと」という作文を書かされました。
「洗濯は週に1回、毎週日曜日の朝からします。洗濯機を回すのはいつも父の仕事です。お米を仕掛けるのは毎晩母の仕事です。毎朝、炊飯器のスイッチを入れるのは父の仕事です。お風呂は一日おきで、薪を焚くのはいつも父の仕事です。」
共働きのわたしの両親は、毎日の仕事分担が割と明確でした。父は毎晩午後8時には床に就きますし朝5時には起きていました。母は、食事の後片付けのあと、テレビを見ながらテストの採点やらを始めるのが常でした(居眠りするのもいつものことでした)。正直者のわたしは、普通にそのままきちんと書きましたし、クラスで発表しました。
1、2ヶ月後、父だったか母だったかに、「そんな恥ずかしいことを書いたらいけんよ」と怒られました。どうも、わたしの担任の先生からチクられたようです。両親ともに同業者ですから、何かの用事で会ったときに聞いたらしいのです。何で担任がそんなことを話したのかもわかりません(普通、大した問題ではない限りそんな話はしないでしょう?)。他の家のことなど知るよしもないわたしでしたが、ガテンはいかなかったものの、真実をなんでもそのまま公言してはいけないのだということをそのとき知りました。
小学校に上がる前のころ、家に父の職場の同僚が何人か尋ねてきました。寿司屋から出前を取りました。その場にあいさつに行ったとき、「ぼくはお利口だね。このお寿司を少し食べない?」と聞かれて、「帰ってから余りを食べるから、要らない。」と答えました。このときも後でシコタマ怒られました。いつもそうしていたやないかい。
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