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牛乳批判への反論

Medical ASAHI 10月号に別冊がついていました。「牛乳をめぐる科学的とはいい難い風評が流れ、消費者に混乱を来している」からということで開かれたあるセミナーの講演サマリーです。牛乳乳製品健康科学会議監修のQ&Aも付いています。

とても面白いな、と思いました。わたしは、、もう長い間、牛乳を人に勧めないスタンスを取っています。ここでその理由を論じたいとは思いませんし、このサマリーを読んでもあまり意見を変える気にはなっていませんが、それを言い始めた当時は、異端児扱いされていました。「別にそれでいいんじゃない」と思っていましたが、今回こんな特集が出たことに驚きました。つまり、それだけ、牛乳に対する逆風が強くなってきた証だからです。Q&Aにある「牛乳をたくさん飲んでいる人ほど骨粗鬆症になりやすい?」とか「最近30年でアトピー・花粉症が増えたのは、学校給食牛乳の普及のせい?」「超高温瞬間殺菌の牛乳は脂肪の酸化が進んでいて、からだに悪い?」などという問いのすべてがたしかに私の読んだことのある本には書かれていたなあ、とか思い出しています。そういう意見を主張し、啓発しているグループがありますが、小さな口コミから発しているレベルだと思っていました。それがこんな特集を組ませるほどの勢いになった、ということに驚いている次第です。

物事には必ず賛成と反対があるということを以前書いたことがあります。わたしは「絶対真理」といわれているものほど逆説を探して理解できるか検討してみるのが好きです。でも、この特集をみる限り、勢力が半々になった気がして、ちょっと興味が失せ始めました。もちろん、少なくとも日本人という人種の栄養補給に牛乳はいらない、という考えを今のところ変える気にはなりませんが。

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