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関係ないと思っていたもの

秋になって、今年も講演の依頼がちらほらとやってきました。今年は「メタボリックシンドローム」に加えて、やはり「特定健診(メタボ健診)・特定保健指導」についての依頼が多いようです。

それの準備をしながら、現代社会の病気に対する概念がここ数年で著しく変わってきたことを改めて痛感します。わたしたち健診の世界の人間にとってはかなり前から分かっていたことですが、臨床の現場がその重要性に目を向け始めたことが大きいと思います。

3年前にメタボリックシンドローム(日本版)が発表されました。その時はほとんど見向きもされなかったのですがその1年後に大々的に世間のさらし者になり、そのおかげで「メタボ」のことばに市民権を与えられました。そしてその影響で多くの研究成果が日の目をみるようになったのです。このブログでも触れてきましたが、「食後高血糖」(「あなたは糖尿病です!」2008.2.16)や「CKD(慢性腎臓病)」(「CKD」2008.5.6)などの問題がとても深刻であることが分かってきました。これらに共通する問題点は、毎日加速度を増して人生を縮めているかもしれないというのに、「自分には関係ない」と思っている人がとても多いという事実と、「自分に大いに関係していることを知らない人(認めたがらない人も含めて)がまだたくさん居る」という現実です。特に若い方々は全く他人事と思っているようです。うちの施設で人間ドックを受ける方々に30代の方が増えてきましたが、この世代の男性には異常でない人がほとんどいません。かなり深刻なことに気づいていない人だらけです。時代は明らかに変わってきたな、と実感せざるを得ません。

私たちはとにかく、地道に啓発・啓蒙講演を続けていくしかないのでしょうか。

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