軽く揉んでください。
インフルエンザの予防接種を受けました。今年もそんな季節になりました。
看護師さんの腕がよかったのでしょう。いつ刺されたのかわかりませんでした。最後に絆創膏を貼りながら「軽く揉むだけにしてくださいね」と優しく云ってくれました。そういえば予防接種といえば、昔から接種部位を反対の手で腕が疲れるくらい何十回も強く揉むように云われてきました。よく揉めば揉むほど後が痛くない、強わらない、だからしっかり揉みなさいと。でも、実はそれは筋肉注射のときの対処法(それでも最近はあまり強く揉みすぎないように指導しているようです)であって、予防接種の主流である皮下注射では、このごろは「あまり揉まないのが良い。揉みすぎると皮下組織を傷めてかえって腫れたりする可能性がある」と忠告されているようなのです。せいぜい数回軽く揉んで薬液を拡散させるだけでよいそうです。
で、この「数回軽く揉んでください」が、真面目な日本人にはちょっとむずかしい単語なんですね。どの程度を「軽く」と云うのか?「数回って何回?」・・・ものすごく個人差がありますから。「軽く揉んで」と云っているのに鬼のように高速回転で揉みながら出ていく方々は基本的に人の話を何も聞かない人(昔ながらの教育をしっかり受けてきた人)だからしょうがないとして、2、3回では心許ないからついつい10回、20回・・・結局揉みすぎたりして。わたしは、基本的には何も揉まないことにしています。特に今回のように優秀な看護師さんのおかげで痛くもなかったときには。ちょっと張った感じのときだけ手全体で包むようにして4、5回おまじないのように揉んでみています。まあ、大した問題じゃないんですけど。おかげさまで最近は全く腫れることがなくなりました。
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