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やや高めです?

うちの健診を受けた方で、血圧が140mmHgの人の結果報告書には「血圧が高めです。生活に注意して経過観察してください。」という総合判定コメントが書かれています。

わたしが健診の世界に入ってきた7年前から、どうしてもこの表現が気に入りませんでした。地域の保健師さんの依頼で軽症高血圧の方への啓発講演に行ったときにも、「まだ治療は要らないけれど今生活を見直さないと高血圧になってしまう可能性がある」と保健師さんが説明しているのを聞いて、指導する側がそんなじゃいかんやろ!と愕然とした記憶があります。

「血圧が高め」というのは130-139/85-89mmHgのこと(「正常高域」)です。血圧140mmHgは「高血圧症」であって、すでに病気です。「高血圧だから、今すぐ治療してください」という意味です。日本人は白人よりもはるかに高血圧の人が多いのに、何故か高血圧に対してとても寛容な人種だと思います。脳卒中の危険性はさらに「正常血圧」でも安心できない(「至適血圧」のみが合格)時代になったということは、先日書きました(2008.9.28「ちょい悪」血圧)。それらの要素を含めて、来年、日本の高血圧治療ガイドラインがまた更新されます。血圧に対する治療の賛否は医療現場でも相変わらず喧々囂々のようですが、くすりがいるかどうかが問題なのであって、治療をしなくて良いかどうかの話ではありません。相変わらず「治療=くすり」という間違った考え方をしているからそうなるのでしょう。

少なくともうちの報告書の総合判定コメントは間違っています。来年新しいシステムに入れ替える準備をしているようですので、そのときには「高血圧を認めます」と必ず訂正してもらいたいものです。

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