夫のユウウツ、妻のユウエツ
大きなお腹をかかえながら、血圧がやや高めで、中性脂肪が高く、脂肪肝も確認されて、わざわざオプションで行った腹部CTには、想像通りの内臓脂肪たっぷりのお腹が映っていました。旦那さんのため息も良くわかります。毎年健診のたびに指摘されるので、今年は一念発起して食事も自分なりに制限し、週末にはウオーキングも始めたのです。なのに、結局どこが変わったかわからないくらいしか改善していませんでした。「これ以上もっと頑張れってことですか?」・・・今にも泣き出しそうです。
一方、一緒に結果を聞いていた奥さんは、スレンダーで、検査データには特に問題になるものは見あたりません。CTをみるとむしろもう少し皮下脂肪がついていた方が良いくらいです。にこにこしながら、「まあこんなもんやな」と満足げです。
夫婦で人間ドックを受診し一緒に結果を聞くパターンの場合、こんな光景は日常茶飯事です。別に奥さんの方が旦那さんより努力をしているわけではありません。単に旦那さんは倹約遺伝子などのサバイバル系体質をたくさん持っており、奥さんにはそれがない、というだけのことです。なのに旦那は憂鬱で押しつぶされそうな表情で部屋を出ていき、奥さんは優越感に浸りながら旦那の背を押すようにして出ていくのです。世が世なら、立場は全く逆になっているでしょう。もし今、何も食べられなくなって電気もガスもなくなったら、きっと旦那は喜々として元気いっぱいに動きまわり、奥さんは動けずに感染症に陥ってしまうかもしれません。生まれてくる時代を間違えただけなのに、かわいそうな旦那さん。
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