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自立支援法

先日、自閉症者の生活療育施設「めぶき園」という小さな施設で、地域をあげてのお祭りがありました。施設利用者の方々のハンドベルも和太鼓も完成度が高く、自閉症に伴う知的障碍などのことを考えると、その出来栄えは驚異的で感動しました。きっと、スタッフと当事者のみなさん各々が長い時間をかけて楽しくかつ懸命に関わってきた成果だということが見て取れました。山の中の小さな施設のお祭りでしたが、施設スタッフや利用者家族だけではなく、地域やボランティアの皆さんがとても暖かく見守ってくれている空気が印象的でした。

そのお祭りの受付デスクの横で署名活動をしていたので、名前を書いてきました。折りしも障害者自立支援法の1割負担は違憲だという訴訟が提訴され、国も自立支援法の見直しを来春検討していると聞きます。昨日の地元紙の社説でもこの問題を取り上げていました。福祉に関するいろいろな法律の中で、この法律ほど理念と現実がかけ離れている法律は他にないかもしれません。働いて得られる収入よりも支払う利用料の方がはるかに多いのでは、不安だけが残るのも分かります。重度障碍者ほど受けなければならないサービスが多く、支払いが嵩んでしまう現実は、社会全体が必死に考えなければならない問題でしょう。一方で、「大筋で考えると、介護と障碍者支援は同じくくりとして統合したい」という行政の施策もまた現実的でやむを得ないのかもしれません。

3年後にアップするという消費税が、主に彼らのものであってほしいと願います。「障碍者や高齢者にやさしい社会」・・・世界にはモデル国はたくさんあるのに、今の日本にはその方向に目を向ける人が多くない、自分のことで精一杯だからというカラカラ感が充満している現実がちょっと寂しい気がします。鎌田先生のブログにある「ウエットな資本主義をつくりたい」をわたしも陰ながら支持させていただきます。

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心と体」カテゴリの記事

コメント

先日は、来園ありがとうございました。それだけでなく、署名活動、自立支援法にも触れて下さり、あたたかい気持ちになりました。コメント遅れましたが、少しだけ。

福祉にたずさわる者として向き合っていく最優先は、サービスを利用する利用者なのか、地域なのか、法律、行政なのか、、はたまた、おらが施設なのか、己自身なのか、、
まずはその全部が最優先と思える支援者としての視点と、実際の行動力を身に付けないと、これからの厳しい社会では通用しない自分になるだろうなぁと思うことがあります。
我思うゆえに我あり。じゃアカンなぁと。
思うだけじゃなく、ジワジワコツコツとがんばらねばと。思うだけで法律も利用者変わるわけがねえべさ。


先生のこの項目を読んで、少しでも多くの人が『お、自立支援法って、なんだろな?』と関心を持って下さり、ちょっと調べてみるか!!という具合になるキッカケでありますようにと願いつつ。

文章かたくてすいません。


ありがたいです。
がんばります。


投稿: キノシタユウイチ | 2008年11月 5日 (水) 18時41分

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