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脳ミソと酒

脳の全容量は飲酒量に反比例

Medical Tribune(12/11号)でわたしが興味を持った記事をもうひとつ紹介します。アメリカシカゴ発の発表論文(Archives of Neurology 2008;65:1363-1367)です。

分かってはいるけど触れたくはない事実をまたご丁寧にMRIで確認してくれています。被験者はFraminbham Offspring Studyという研究に参加した1839人で、全員にMRI検査とアルコール摂取量の調査をしています。大部分の参加者は「あまり大酒は飲まない」と申告しているのに実際には男性の多くは中等度~重度の飲酒量だったそうで、ちょっと面白かったです(わたしもきっとそう答えるでしょう)。

で、結論は「飲酒量が多いほど脳の容積は減少する(特に女性でその傾向が顕著である)」という単純明快な結果でした。「少量(適量)の酒はむしろ脳容積の年齢的な減少を緩和させる」とか、「少量頻回の飲酒はむしろ心血管系の死亡率を低下させる(Clinical and Experimental Research 2008)」とかいう意見をいともたやすく否定し、「飲酒が脳容積に対して保護的効果をもたらさないことを示している」と冷たく云い切っております。

このCarol Ann Paulという先生は、きっと酒を飲まない人なんだろうなあ。

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