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餅つき

昨日は、職場の仕事納めでした(まだ年末年始の業務は盛りだくさんですが)。昼休みには、寒空の中、恒例の餅つき大会が行われました。もう何十年も変わらない病院の風物詩のような光景です。つき上がった餅を職員と入院患者さんの一人一人に振る舞うのも変わらぬ習慣です。

ところが今年から、市内の基幹病院のひとつであるN病院では餅つき自体が中止になりました。振る舞われた患者さんが餅をノドに詰まらせたら訴えられるからだそうです。たしかに年末の餅つきは臼と杵を使って多人数が何度もつきますからとても腰のある伸びやすい餅ができあがります。飲み込みたくても飲み込める大きさにまでこなされず、一か八かで飲み込んでみることを、実はわたしも経験したことがあります。毎年、必ず餅をノドに詰まらせて窒息死する人があることを考えると、そして現代の訴訟社会の現状を考えると、やむを得ないことなのかもしれませんが、日本の特徴的な風物詩なのでとても寂しい気がします。病院の病室で食べるんだから何か起こってもすぐ対処できるんじゃないんかい?大きさや内容物を工夫すると何とかなるんじゃないんかい?と思ってしまうのですが、「そんなことまでしてやらなきゃいけない行事でもない」・・・今時のクールな事務方さんや幹部はやっぱりそう考えるのでしょうね。

蒟蒻畑の騒動は、どう考えても企業の責任ではありますまい。あれだけ忠告しているのにもかかわらず、子どもやお年寄りに渡す人が悪い!とてもはっきりしている事実です。でも餅は、手がかかって美味しくでき上がったモノほど詰まらせ易いのがネックです。うちの病院も今年の振る舞いが最後になるかもしれないと聞いています。だからひとつだけ食べてみようと思いましたが、もうなくなっていました。

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