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若年認知症者

12/11号のMedical Tribuneに紹介されていた、日本認知症ケア学会(高松市)の記事を読みました。

若年認知症は40歳代、50歳代のいわゆる働き盛り世代に襲ってくる認知症ですので、自ずと会社との関わり合いが重要になります。全国の若年認知症者(多くはアルツハイマー病ですが)にアンケート調査をした結果の報告が載っていました。会社で「今までできたことがなぜできない?」と責められ、「今までのように仕事ができない」自分に苛立ち、結果として退職・休職を余儀なくされるケースが少なくないとのこと。特に、病名を会社に相談した人の方が、相談していない人よりも「仕事を続けたい」「仕事以外の社会参加をしたい」と思っている人の比率が少ないという結果は、裏返せば、会社の若年認知症に対する理解が乏しいということを物語っています。「仕事を続けるために必要な支援は何か?」という問いには「上司、会社の理解」「仕事内容の変更」という答えが返ってきており、これから増えて来るであろう若年認知症に対する啓発体制の整備と支援者の育成が急務である、と締めくくられていました。

この記事を読みながら懸念したことは、突然拍車がかかった不況の嵐です。この世代が仕事を辞めても(特に認知症の理由で)再就職は厳しいでしょう。だからイヤでも会社にしがみついておくしかない、というプレッシャーがまたさらに自分を苦しめることになります。一方で会社の本音を云えば、仕事能力がおちて逆に前より手を取るようになった人を抱えておくよりも新しい人を雇用した方がはるかにメリットは大きいに違いない。でもなかなかそうもいかない。

自分の姿を重ね合わせると、ものすごく辛くさびしい、殺伐としたイメージが浮かんできてしまいます。

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