イヌの運動欲
「人間には運動欲がない」を教わって以来、いたるところでそのことを語ってきました。
先週の日曜日に久しぶりにうちのワンコの散歩に行ってきました。前足を浮かせて喉をヒーヒー鳴らしながらリードをグイグイ引っ張っているワンコの姿を眺めながら、「イヌには運動欲はあるのだろうか?」と考えました。さて、実際どうなのでしょう?
野生の動物たちは生きていくために走ります。獲物を追いかけて捕まえないと餓死しますし、走って逃げないと捕まって食べられてしまいます。動かなくても餌がやってきて、動かなくても命の危険がないのなら、きっといつも寝て暮らすのだろうな。動物園の動物たちを見るとそう感じます。きっとこれは「運動欲」がないということなのでしょう。ではペットの動物たちはどうか。生活のために運動する必要はないけれど、たしかにうちのワンコは散歩が大好きで、連れて出ようとすると狂ったようになります。イヌというものは、散歩中、それが飼いイヌでも野良イヌでも、みんないつも小走りで忙しそうです。マーキングしたいから動きたがっているというだけでもないのではないかと思います。運動しないとストレスがたまってしまうから走り回らせるだけで、本当は走りたいわけではないという意見もわからないでもないのですが、やっぱりうちのワンコは外を歩きたくてたまらないのだと思います。元々の牧羊犬としての血が騒ぐだけではなく、外に出れば友達がいて(相手はそうは思ってないようですが)、いつもご主人を独占できて、風を感じることができる散歩が大好きなように見えます。これは厳密な意味では「運動欲」ではないのかもしれないけれど、もうそんなことどうでもいいや。
心不全になるのではないかと思うくらい走らせてきたので、ヘロヘロになって爆睡している彼女の姿を眺めながら、そんなたわいもないことなどを考えました。
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