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低炭水化物食の台頭

一週間前に配信されてきた医学情報に、「低炭水化物食の糖尿病に対する効果」についての米国論文紹介とその解説が載っていました。

アトキンス博士の提唱する低炭水化物ダイエットの波紋は、紆余曲折ありながらも確実に世界中に広がっています。米国糖尿病学会では2007年に「低炭水化物食は肥満治療としては薦められない」としていたのに2008年には「短期間には有効である」と評価を変えました。効果が予想以上に強かったのでしょう。今回報告された米国デューク大学の研究は、2型糖尿病患者を低炭水化物食群とカロリー制限食群に分けて比較したものです。6ヶ月後まで真面目に続けた人が半数しかいなかった(特に低炭水化物食群は半分以下)ところに、煩悩と戦わなければならない食事療法の難しさが表れています。続けられた人たちだけを比較すると、2~3ヶ月の血糖コントロールの指標であるヘモグロビンA1cはカロリー制限食よりも低炭水化物食の方で多く改善しています。取ったカロリーは低炭水化物食群の方が多かったにもかかわらず。

私自身はまだあまりこの方法を薦める気にはなりません。日本人だからです。というか、ごはんをコーンやパスタと同等に扱うのが気に入りません。GI値でみると白米は血糖値とインスリン分泌量を確実に跳ね上げますが、それでもごはんだけはきちんと食べた方がいいと思う人間です。炭水化物はすぐにエネルギーに変わります。カラダを動かしさえすれば炭水化物の方が簡単に燃えるはずです。それでもその考え方を否定する気はありません。日本でも糖尿病治療に積極的に低炭水化物食を薦める先生が出てきました。うちの施設会員の糖尿病患者さんにも低炭水化物ダイエットの本を持ってこれを実践したいと切望する人がいました。まだまだ保守的な考え方の先生に潰されないように、その方法を薦めている内科の先生を紹介しました。

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