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既往歴の記憶(前編)

「心筋梗塞になったのはおいくつの時ですか?」「あれは、50歳をちょっと越えとったなあ!」「で、何歳ですか?」「だけん、53歳か54歳くらいタイ!」「どっちですか?」「・・・」

まるで、「そんな大きな病気にかかっておきながらきちんと覚えていないなんて信じられない!」といわんばかりの顔で、看護師の若いお嬢さんは睨んできます。病院や健診では必ず「既往歴」の質問があります。これまでの人生で病気になったことはないか?それは何歳の時だったか?この歳になると少なからず病気の既往があるものです。ただ困るのは、これが何歳の時だったのかをどんどん忘れていくことです。東京で働いていた頃、マイコプラズマ肺炎で緊急入院しました。計算してみるときっと32歳か33歳だったと思いますが、定かではありません。高血圧で治療を始めたのは42か43歳頃だったと思いますが定かではありません。皆さんはいかがですか?あるいは、「禁煙したのは何歳の時からだったか?」そんなこと一々覚えていますか?覚えていても何の得もないことですのに。

若い人たちには、何を悩んでいるのかよく分からないかもしれません。人生の歴史が短い分覚えるべき項目があまりないということもありますが、昔の自分を考えても、若い頃には何でもきちんと覚えている自信がありました。何年何月のどんな日の出来事だったか、きちんと覚えていて当たり前でした。いつの間にか、覚えておくべきものを取捨選択しないと記憶のキャパが足りない歳になってきたってことでしょうか。

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