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伯父が亡くなりました。

先日、伯父が亡くなりました。満83歳の大往生だったと聞きました。

秋に長女をがんで亡くしたころから入院生活をしていました。元気だった頃、「自分より若い者が先に亡くなっていくのが辛い」と伯母にもらしていたと聞きます。若い頃からの喧嘩相手だったわたしの父親が亡くなったとき(基本的にうちの父のチャラチャラした自信有り気な態度に辟易していたみたい)には、長い間ふさぎ込んでいたそうです。

子どものころから可愛がってもらいました。哲学者のような人でした。とても無口な人でした。お宅に伺っても、2人でいるとほとんど無言のまま時が過ぎました。でも、ぽつぽつっと話すことばの中に優しさがこめられていることがわかります。山登りが好きだったということは告別式で初めて知りました。祭壇の写真も山登りのときのものでした。伯父についてのわたしのイメージは、タバコをくゆらせながらいつも本を読んでいる姿でした。優しい眼差しですが、芯が強くて自分の意見は絶対に曲げない頑固者でした。うちの父親と同様に、そんな性格を熟知した奥さんが居なかったら、こんなに円滑な人生は送れないであろう不器用な人だったと思います。そして、賢い彼はそんなことくらいしっかりわかってすっかり奥さんに頼っていたのだと思います。

わが子ががんの手術を受けたころから認知症になっていました。がんで亡くなったことはわかっていなかったかもしれません。「あれ?あんたなんでここに居るんかえ?」そんな会話を今頃天国でやっているのかもしれません。ご冥福を祈ります。

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