「ピエロが病院にやってきた」
昨夜、NHKBS1で「ピエロが病院にやってきた」という題名の番組を見ました。
ニューヨークで定期的にサーカス小屋を開く「ビッグアップルサーカス」はNPO団体です。このサーカス団の創始者の方が、サーカス興行と並行して行っているのが「クラウンケア」です。クラウンとは道化、だからピエロはクラウンを演じる人(道化師)です。サーカスは多くの人たち、特に多くの子どもたちを楽しませて暖かい気持ちにさせるのが目的です。一方、クラウンケアは病気を抱える子どもたちを喜ばせて癒されるようにピエロの姿で病院を訪問しています。単にピエロの姿で笑わせるだけではなく、心の不安を抱える家族や病院スタッフに癒しを与えることも目指しています。
ちょうど1年前(年賀状「ケアリングクラウン」2008.1.4)、演劇部の後輩Hの年賀状に「ケアリングクラウンの修行を始めました」とあったとき、わたしは初めてこの活動を知りました(ケアリングクラウンは子どもや病院に限定されず闘病中の大人や福祉施設などでも活動しています)。演劇をやっていたためか、昨年この活動の存在を知った後からずっと気になっていました。基本的に、健診の現場には闘病中の人は来ません。なのに、臨床医をしていたころよりはるかに今の方がこの活動に魅力を感じるのはなぜなのでしょう。病める人とこころのつながりを持てることへの憧れなのかもしれません。
1年前に年賀状をくれたH嬢、今年の年賀状にも「最近caring crownの修行を始めました」とまったく同じことを書いてました。あれあれ?と思いましたが、それでもまだ続けているんだな、と思うと嬉しくなりました。
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