わかっちゃいるけど・・・
「『わかっちゃいるけどやめられない!』があるから人間は倒れないでいられる。」
というのはまさしく真理だなと思います。メタボの生活療法はいつもこの煩悩との戦いです。「わかってるんですけど、つい食べちゃうんですよね。」・・・そういう言い訳はつまり「本当はわかってないのだ!わかった気になっているだけで、もし本当にわかってたらするはずがない!」と、わたし達健診スタッフはそんな皮肉っぽいことばで叱咤激励しています。
でも、これは完全に逃げ道を塞ぐことばです。日本国民はいわば一億総儒学者、あるいは総修行僧です。子どもの頃から見事に教育されていますから、あるべき姿から外れると、「自分はダメだ」「根性がない」と勝手に悩みます。最近の若い子達は新人類だから違うと云われますが、「関係ねえよ」とうそぶいている彼らも内心「ヤバイ」と思うのであります。日本の教育は本当に素晴らしい(=恐ろしい)と認めざるを得ません。
わかっちゃいるけどやめられない!・・・そんな煩悩に対してガマンしてガマンして「頑張る」日本国民。頑張った末に成果が出たとき、何が起きるのでしょう?きちんと悟りを開けたのでない限りは、最終的にココロが壊れる危険性があるように思います。で、わたしは、おかげさまでまだ壊れていません。悟ったのではなく、きっと壊れるところまで突き詰められないのでしょう。
先日宴会のあとに、久々に締めのラーメンを食べました。「メタボの道まっしぐらですよ」と保健師さんにはお目玉を食いましたが、やっぱり締めのラーメンは格別に美味しい♪
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