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高HDLコレステロール血症

ある企業の採用時健診結果の評価を頼まれました。データを転記して送られてきた診断書には、LDL-C 100mg/dl、HDL-C 136mg/dl、TG(中性脂肪) 92mg/dlと書かれていました。

HDLコレステロールは善玉コレステロールと云われ、動脈硬化抑制効果のあるコレステロールです。ですから、一部の家族性疾患(*)を除いて、HDLコレステロールは多ければ多いほど動脈硬化になりにくいといわれます。100mg/dl以上のものを高HDLコレステロール血症といい、日本には1000人に1人くらい存在すると文献には書かれていました。わたしも運動を始めてからかなり上昇を続け、職員健診では91mg/dlでしたからもう少しで高HDLコレステロール血症の仲間入りができます。

さてここで問題の健診結果です。HDLコレステロール136mg/dl・・・高HDLコレステロール血症ですが、さすがに136はかなりの高値です。高値すぎます。HDL-C 92mg/dl、TG(中性脂肪) 136mg/dlの方が自然です。「書き間違いじゃないですか?」と確認しましたが、「再検査したけど間違いありません」と回答がきました。最近はTC(総コレステロール)が判定基準から外れたためにあえて調べない企業が増えてしまいました。このTCさえあれば、書き間違いかどうかは簡単にわかります。<TC=HDL+TG/5+LDL>という式があるからです。前者ならTC≒254ですが、後者ならTC≒219です。まあ、間違っていようがいまいが採用するかどうかには直接関係ない話ですので、そのまま評価させていただきました。

(*)原発性高HDLコレステロール血症(コレステロールエステル転送蛋白の異常または欠損がある家系の場合、冠動脈疾患のある人が多いという報告がある)

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