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子どもは和食がキライ?

「子どもは魚を食べない。野菜はキライ。和食なんか食べないで、ハンバーグやカレーが好き。」というのは、単なる先入観ではないか?と、「BOOCS」の藤野先生は云います。

たしかに子どもたちは畑で穫りたてのニンジンをガリガリかじれば「おいしい!」と云います。旬の食材できちんと作った伝統的な野菜の煮物をキライと云わない子はたくさんいます。ところが、生まれたときからレトルトで育ち、冷凍野菜で育っているから(すでにお母さん世代から同じかも)、そんな死んだ味が当たり前と思い、本当の味を知らないまま舌がおかしくなっているのではないかと危惧します。うちの母は料理下手でした。働いていましたので、料理は毎日仕事から帰ってからでした。でも、まだレトルトなどボンカレーくらいしかなかった時代なので料理を手作りで作ってくれました。うちの妻は料理好きで旬の食材で簡単においしい料理を作ってくれます。この味の差は歴然で、明らかに食卓に並ぶ料理の種類と質が違いました。でもわたしは、母の料理、キライではありませんでした。旬のモノしかなかったからでしょうか。いい時代だったなと思います。

いつの間に、毎晩毎晩レストランで食べるような料理を求めるようになったのでしょう?これは欧米型の栄養学先行の弊害かもしれません。忙しいお母さんはどうしても出来合いやレトルトに頼らざるを得ません。初めから本当においしい和食の家庭料理が食卓の基本であったなら、お母さんが手料理をせざるを得ない環境であったなら、きっと子どもたちはそんな料理が好きになっただろうな、と思います。それだから、時々出てくるカレーや肉料理がうれしくておいしかったのに・・・。親にも子どもたちにもかわいそうな時代になったものだと思います。

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