朝食(後編)
でも、現実問題として、夜中になるほど面白いテレビ番組があるのです。借りてきたビデオも見なければなりません。お父さん向けのニュース番組の主流はいつの間にか夜の7時ではなくて10時以降にシフトしました。ふと気付くと、誰もが夜更かしすることを前提にして社会が流れています。親が夜中まで起きてテレビやビデオを観ているのだから、狭い家で子どもだけ寝ていることは難しい相談です。だからみんなで夜更かしです。
義務感の朝食は返ってマイナス効果だ、と藤野先生は提案します。食事はお腹がすいたときに食べるものです。でも朝はきっとお腹がすいていません。「食べたい」とも思っていません。でも食べないといけないといわれるから食べているだけ。夜更かしする生活ならば、まだ脳が目覚めていないのだから、「朝食は、一日で最も遅い夜食だ」という藤野先生の主張の方が当を得ています。
そして、そんな朝に食べるものなのだから、何かきちんとした「食事」という固形食にこだわらなくてもいいのではないか、とも主張しています。頭も身体も起きていないということは胃も起きていません。寝ている胃に突然固形物を投げ込むのはあまりに酷というものです。うちの生後3ヶ月の子犬はドライフードを食べるとしゃっくりをします。お湯をかけて柔らかくするとそれが消えました。胃はそれくらいデリケートです。だから朝は水分中心の摂り方でも十分だという藤野先生の意見に、わたしは心から賛同できるのです。
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