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さいごまでたたかう

Medical Tribune(2009.2.26号)に、東京大学病院の緩和ケア研究グループが行ったアンケート調査結果が載っていて、興味深く読みました。自分が末期がんになった場合にがんに対する「望ましい死」のあり方を問うたアンケートで、外来受診のがん患者、一般市民、がん診療に携わる医師、看護師で比較しています。

望ましい死の在り方として「さいごまで病気とたたかう」と答えた人は、患者81%、一般市民66%に対して医師19%、看護師30%でした。あるいは「死を意識せずふだんと同じように毎日を送れる」も各々88%、77%、44%、58%でした。一方で「残された時間を知っておく」(医師89%)「会いたい人に会っておく」(看護師92%)を重視した人は医療人の方に多かったそうです。これらの結果から、患者さんや一般市民は「自分らしさ」を重視しがんを患っても前向きに過ごすことが大事だと考え、医療従事者は「死に備える」覚悟をした上で終末期治療に臨むことを考える傾向にあると考察されています。

「死後の世界はある」「霊やたたりはある」を肯定した人が患者さんは2割強なのに看護師さんは4割以上あったというのは面白いと思いました。「死は怖い」と答えた人も患者さんや一般市民より医者で多かったそうです。

あくまでも考え方のアンケートですから実際はどうか分かりませんが、多くの死を看取ってきた医療従事者の方が物事をできるだけ客観的にとらえようとしていると察することはできます。・・・読みながら自分はどうかと考えましたが、死後の世界のことを除くとほとんどがん患者さんや一般市民の方の意見に近い気がしました。やっぱり、わたしはもはや医者じゃないのかも。

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