新入社員
新年度が始まりました。うちの病院にも毎年多くの若者が入社してきます。医療従事者だけではなく、多くの事務員さんも入ってきます。
彼らを見ながらいつも感じることがあります。これだけ多くの若者たちが入ってくるのに、どうしてうちの病院の職員さんたちはみんなこんなにとてもしっかりしているのでしょうか。好人物だらけに見えます。仕事柄、あちこちの企業の健診でいろいろな人たちと関わっていますと、世間一般に「この人はちょっと」という人が必ずいるものです。ほとんど子どものまま社会に出てきたような若者や悪態をつく人、あるいはいわゆる変人の類の人など、一般の企業のサラリーマンを見ていると必ず一定の比率でそういう人はいます。あるいは一緒に仕事をしていながら、すれ違っても挨拶すらしない人も少なくありません。
それなのに、うちの病院ではまだそんな人間に出会ったことがありません(医者は別です。医者は、わたしも含めて「変人だらけ」と云っても云いすぎではありません)。世間一般で批判されているような「ちゃらんぽらん」な若者がうちの病院にいないのはなぜなのでしょう?かなり厳しい入社試験だとは聞いていますが、それだけでは人格的な見極めはむずかしいはずです。偶然ではないでしょう。頭がいいから仕事だけきちんとこなしているのだろうと考えられないわけではないけれど、頭が良い人ほど変人が多い昨今です。やっぱり試験官に見る目があるのでしょうか?それとも入社後1ヶ月の新人教育が本当に徹底していると思って、純粋に自施設を自慢して良いものでしょうか。自然淘汰もあるのでしょうね。
とにかくはっきりしていることは、こんなさわやかな職員さんばかりの中でわたしは幸せ者だということです。
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