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消毒薬と喘息

医療情報誌Medical Tribune(2009.4.16号)に「医療用洗浄薬や消毒薬で看護師の喘息リスク上昇」という記事が載っていました(Occupational and Environmental Medicine, 2009;66:274-278)。現場で悩まされている人は昔から恒常的に多いのに、なかなか医学的な問題として取り上げてくれないのが不思議でならなかったので、今さら?という気持ちよりもホッしたというのが正解でした。

アメリカテキサス州の研究で、パウダー付きラテックス手袋を使う看護師が新たにその業務に就くようになって喘息が増えたり、器具洗浄を行う業務の看護師もそれに就くようになって喘息が有意に増えているというのです。患者さんの皮膚を洗う洗浄液や消毒薬、医療器具洗浄のための薬剤や漂白剤など、日常的に呼吸器刺激物質や感作物質がたくさん含まれているのが原因ではないかと結論しています。

ただ、わたしの懸念はそれに留まりません。皮膚のアレルギーだけでなくカラダ全体の不調や肝機能低下を来している医療従事者は少なくないと云われています。もともと細菌やウイルスを殺すのが目的の薬剤ですから猛毒です。そんなものをいつも扱っているのですから、単に鼻から吸い込んだからというだけでなく、皮膚からの吸収の要素も十分にあるでしょう。一般人の過剰な「清潔病」は考え方次第で避けて通れますが、医療者の場合はそうはいきません。経済面ばかり重視しないで、医療従事者のカラダを守る観点から薬を選んでほしいものだと切望する次第です。

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