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所詮は他人事ですから。(前編)

「ま、所詮は他人事ですから。」

先日読んだある医者の本の冒頭に出てきたことばを書き写してみました。本の内容とはなんら関係ない話ですが、医者のやっていることは「所詮は他人事」だもんな、といつもそう思っています。

検査結果が悪い。なんとかしないと命に関わる病気になるかもしれない。その危険性を説明していると、明らかに「いらん世話じゃ。私のカラダのことは私が決める!」と云いたげに聞き流している態度を取られることはままあります。外来をしていたころもそうですが、今薬を飲まないと危ない!と云うことを説明している端から「薬を飲みたくないからここに来たのだ。それ以外で何とかしろ!」「今までの先生はそんなことは云わなかった。おまえは傲慢だ!」と云われたりします。単に今までの医者が無知でいい加減だっただけじゃねえか!と内心で怒り心頭に達しながら(きっと血圧上がってるだろうなと思いながら)、自分を落ち着かせることばは、「申し訳ないけど、そんなこと知ったこっちゃない。どうせわたしのカラダじゃないんだから、どうしようとアンタの勝手だよ!」・・・大部分は心のことばですが、声に出して云うこともあります(もちろんもっと丁寧語で)。

わたしは、聖職とは言い難いとんでもない医者です。事実は事実として正確に伝えるとして(伝え方は相手によって千差万別、これは技術ですが)、その後のその人の人生まで抱えてあげる気は毛頭ありません。「いやいやそうじゃなくて、本当に今が大事なんですよ・・・」と説得を続ける医者や看護師さんをみていると、ホントに偉いなあ、と心から敬服します。前世で素晴らしい徳を積んでこられたのでしょうね。

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