« 所詮は他人事ですから。(前編) | トップページ | ザ!鉄腕DASH! »

所詮は他人事ですから。(後編)

もっとも、医療現場では相手を常に客観的に診る冷静さが必要です。

「所詮は他人事」という目で診ないと大事なことを見落とすことがあります。昔から、「身内の病気は自分で診るな」と云われる所以です。自分に近い人ほど冷静さを欠くモノだからです。だいたい世の名医というものは常に「他人事」の冷静な心で厳しい客観的な目を持って診療をしていくので、「冷たい」とか「おまえには血が通ってないのか」とか云われても信念を貫くことができるのでしょう。生半可でいい加減なわたしは、そんな強い信念で「他人事」を貫いているわけでもありません。

先日、健診に来ていた受診者の一人が不整脈発作を起こしたので、病院の救急外来を紹介しました。電気ショックで治療しようとしましたが安定剤が効かずに結局治療を断念しました。担当をした医者は「特に急いで治療しなければならないわけでもないので、目を覚ましたら帰そうと思います」と伝えてきました。「で、これからの治療をどうしましょう」と聞くと、「別に無理して治療しなくても良いんじゃないですか」と即答されました。すぐに命に関わる病気ではありませんが、脳梗塞を起こす危険性のある不整脈ですから元に戻せるモノなら早く戻してあげたい。そういう病気だということを本人が理解して今後の管理をだれかにしてもらいたい。わたしはそう思いました。彼の云っていることは専門医の意見としては正解なのだと思います。でも、「もし、それが自分の親や奥さんや子どもだったら、あなたは同じ対応をしますか?」と云ってやりたい気がしました。後日、柄にもなくわたしから本人に説明をし、幸い不整脈は取れていましたが、今後の管理を他の病院に依頼しました。

「自分の身内だったらどうするか?」・・・診断や対処に悩んだときは必ずそれを指標にすることにしています。

|
|

« 所詮は他人事ですから。(前編) | トップページ | ザ!鉄腕DASH! »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 所詮は他人事ですから。(前編) | トップページ | ザ!鉄腕DASH! »