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「莨」

今年も「世界禁煙デー」になりました。

先日テレビのクイズ番組で、「くさかんむり」に「良」と書いて「たばこ」と読むのだ、ということを知りました。「人」を「良くする」で「食」:その番組の直後に流れたある健康食品のCMのキャッチコピーですが、こっちはわたしも理解できます。でも、なんで「草」に「良い」で「莨(たばこ)」なんや?書くなら「悪」か「毒」やろ!とひとり突っ込みをしてみました。

もちろん今は漢字変換しようとしても絶対この字に行き着きませんから、むかしの意識の名残なのだと思います。この「良」の部分は「富」が変化したという説や穀物を精製したことを表すという説がある、とインターネットには書かれていましたが、どっちにしろむかしの常識です。むかし、たばこには明確な市民権がありましたし、世が世なら、手柄を立てた者が殿様や天皇様から賜った「褒美」の最高級品の中にたばこがありました。ここまで罪人扱い、超毒物扱いをされるとは思ってもいなかったことでしょう。

上方落語に「莨の火」というのがあるようで、この機会にちょっとあらすじを読んでみました。あるいは「莨盆(たばこぼん)」。これもこの字を使うのだそうです。粋といえば粋ですが、まあとにかく、現代社会では、莨の火のごとくに早く存在を消させてしまいたいものであることも事実なのであります。今年も禁煙の啓発講演をしなければなりません。今年のわたしはたばこそのものに興味がなくなったので、どうも講演の準備をすること事態に気分が乗りません。どなたか代わりにやってくれないかしら。

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