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サーカディアンリズム

「サーカディアンリズム(概日リズム)」とは、約24時間周期で変動する体内リズムで、たとえずっと室内にいても内在する機能でほぼ昼夜の変動をさせることができると考えられてきました。ちなみにWikipediaによると、「昼間の有害な紫外線下でのDNA複製を回避するために獲得した機能であると考えられ、結果として複製は夜間に行われることとなった」という記事にはちょっと感動しました。たしかに紫外線を浴びながらDNAが複製なんかしたらすぐに異常な突然変異を起こしそうですもの。

さて、そんなサーカディアンリズムを乱れさせる実験がアメリカで行われました(Proceedings of the National Academy of Science, USA, 2009;106)。健康ボランティアに実験室内に閉じこもってもらって人工的に1日を28時間にしたらどうなるか? それをくり返していくうちに満腹感を誘起させるレプチンが低下したり、糖尿病や高血圧に関与するコルチゾルが異常に上昇したりしたのです。睡眠・覚醒周期を12時間ずらしたとき(つまり昼夜逆転時)に正常との差が一番大きいこともわかりました。これらのホルモンの異常は、食欲の増加と活動性の低下をもたらすことになります。夜勤労働者で肥満、高血圧、糖尿病のリスクが増す原因はここにある!という結論でした。

人間のサーカディアンスリズムをきちんとリセットさせる物質BMAL1が働くには朝日などの光を目に浴びることが必要で、その光刺激が松果体のメラトニン分泌スイッチを入れた結果その14時間後に眠くなる・・・以前体内時計のことを書いたときに紹介しましたが、こんなデリケートな機能を、現代社会はとことん壊しまくっている最中です。起きているときも寝ている時も本来あるべき位置に戻してくれることをカラダは切に願っているのでありましょう。

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